未来につなぐ働き・暮らし~神奈川ネットワーク運動・第48回総会~

会場前面中央のスクリーンにはオンライン参加の代議員が映し出されている

 

2月27日(土)第48回神奈川ネットワーク運動総会がオンラインとリアル参加によるハイブリッドの方式で開催されました。相模原から選出された4人の代議員の2人はリアルで、2人はオンラインでの参加しでした。

2020年はコロナに明け暮れた年でしたが、座間市議会議員選挙でのローテーションの成功や横浜のIRに関する直接請求など、コロナ禍の中で市民政治を前に進める活動に取り組んだ地域の報告に元気をいただきました。

 

 

総会アピール

「未来につなぐ働き・暮らし」

世界の在り方を変えた新型コロナウイルス感染拡大は未だ収まるところを知らず、社会のゆがみが生み出した格差と分断は広がり、社会的弱者の生活はますます苦しいものになっています。国の政策は市民生活から遠く、アベノマスクと言われたマスク配布やGOTOトラベル、オリンピック開催ありきの動きなど、混乱をきたすものが散見されました。一人ひとりの持つ権利としての最低限度の生活への対応は後手に回っています。

そんな中、誰かのために「何かをしたい」という市民が活動を始め、子ども食堂やフードバンク等の活動が地域に広がっています。政治家の差別的発言に多くの市民が声を上げ、情勢を変える動きも出てきています。横浜のIR整備については、昨年住民投票を求める直接請求の運動がおこり、多くの市民を動かしました。自ら動き、社会を変える力にする市民が増え始めています。しかし、それに気付かない政治の場では、市民の思いとは裏腹な施策を作り、市民の願いを議会で否決してしまう旧態依然とした状態が続いています。市民の手に政治を取り戻し、生活者の視点に立った政治こそが必要です。

石けん運動から生まれた神奈川ネットは、未来につなぐ暮らしを作るために環境問題に力を入れ、活動を続けてきました。今、便利さや快適さを追求してきた人間の生活が地球環境を危機に追い込んでいます。豪雨や洪水など地球温暖化の影響が目に見えるようになり、やっと政府も温室効果ガス排出ゼロをめざす方向を打ち出しました。新しい技術に頼るだけでなく、生活を変える行動変容が求められています。東日本大震災から今年で10年です。この10年は自然災害を超える人災が起こりえる世の中であることを人々に知らしめました。改めて危険な原子力発電に依存しないエネルギーシフトを市民に呼びかけ、政治の場でも求めていきます。

今年4月には鎌倉市議選が行われます。そして2023年の統一地方選挙に向けた折り返しの年です。多くの市民と活動を共にし、生活者の声を政治の場に届け、市民社会を強くするため、2021年も元気に活動していきます。