ミニフォーラム「高齢者給食サービスを考える」に参加して

必要とされる人に確実に配食されるシステムとして再構築を


まず、NET在宅福祉調査チーム座長の森川さんから食事サービスの自治体調査報告をして頂きました。
調査によると、相模原市は1食1200円と、県内自治体で一番高い経費がかかっています。
その内、利用者は食材費の400円を利用料として負担し、市は調理費、配食協力員への謝礼などの経費800円を社協への委託料として負担しています。
また、相模原市の場合、ひとり暮らし高齢者の1割にあたる約1400人が利用していますが、高齢者が増えているにも関わらず利用は横ばい状態です。
ミニフォーラムには、市の担当課長や事業を受託している社協の担当者や相談員、アセスメントをしているケアマネ、長年配食協力員を続けている方など、この事業に関わっている様々な立場の方の参加を得、事業のシステムと経費の中身について共有することができました。相談員や配食協力員のやりがいやご苦労も知ることができました。私も以前配食協力員をやっていましたが、味噌汁などがこぼれないように運ぶのが大変だったことを思い出しました。

せめて1日1食でも栄養バランスの良い食事を摂る意味からも高齢者の給食サービスは重要です。
今後、必要とされる人に確実に配食されるシステムとして再構築していくためには、委託先の社協からの再委託やアセスメントの煩雑さなど、複雑になりすぎているシステムを簡素化することでコストを下げることが必要ではないかと考えます。また、一律840円の配食協力員への謝礼も妥当なのか、検討が必要です。
ネット・さがみはらでは、ミニフォーラムを継続し、見直しを提案していきます。

ネット・さがみはら 運営委員 佐藤きよこ