「高齢者の移動手段について」学習会参加報告

10月14日神奈川ネット県央ブロックで「高齢者の移動手段について」の学習会がありました。

高齢化、地域の過疎化,交通事業者等への財政支援の限界などの理由で、生活に必要な外出に困る高齢者が増加しています。外出や他者との交流の機会は高齢者の健康と深く関わり、人との交流が週1回未満から認知症や死亡のリスクが高まるという調査結果もあります。(日本老年学的評価研究機構の調査)

高齢者の移動手段としては、路線バスやコミュニティバス、一般タクシーや介護タクシー、道路交通法による許可が必要な交通空白地有償運送や福祉有償輸送の他、地域の課題を解決する互助活動によるものがあります。

社会福祉法人のデイサービス等の車両の空き時間を活用し、地域で買い物や通院、サロン(居場所)などへの外出を法人職員やボランティアが支援している例もあります。

ボランティアに参加する高齢者も、役割を持って社会参加することによる生きがい・やりがいが健康寿命延伸に繋がっているのです。

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コロナ禍で高齢者が外出を控える状況が続き、介護の現場では認知機能の低下が心配な現状が見えてきています。

相模原市内では、過疎化が進んで路線バスがなくなった地域や、高齢化が進んで買い物が困難になった地域があります。コロナ後を見据えて、高齢者の移動手段について相模原市の状況に合った方法を地域住民と共に考え、実践していくことが必要です。