認知症ドキュメンタリー「徘徊-ママリン87歳の夏」in相模原

相模原市内のワーカーズ・コレクティブ、生協、NPO等が構成する「コミュニティオプティマム福祉マネジメントユニット相模原」(以下ユニット)の主催で、認知症をテーマとしたドキュメンタリー「徘徊ーママリン87歳の夏」の上映会を開催しました。市内3会場での上映会には計218人の地域の方が足を運んでくださり、介護を身近に感じていただくことができました。また、上映前には、ユニット構成団体の介護保険事業所の調査報告など活動紹介を15分程度で行い、生活支援サービスの重要性や参加型福祉についても知っていただくことができました。

今年の1月1日現在で相模原市の高齢者率は24.9%で、人口の4人に1人が高齢者となっています。また、2015年国勢調査の結果によると、市内31万世帯の内、高齢者独居世帯が2万9千世帯で、ほぼ10世帯に1世帯が高齢者のひとり暮らしということになります。

相模原市は、2018年度からの「第7期高齢者保健福祉計画」策定に向けて、昨年高齢者等実態調査を実施しました。その報告書によると、要介護1~5の認定を受け、在宅で生活している方約4000人に対する質問「現在抱えている傷病」「介護が必要になった原因」については、どちらもトップが「認知症」でした。これからますます、在宅介護が必要となり、認知症を理解し、地域で受け入れていくことが求められます。

介護保険制度は、見直しの度に使いづらくなり、生活支援サービスが軽んじられることも気になります。今後の制度改定の動向を注視しつつ、地域で参加型福祉を広げる取り組みをすすめていきます。