『自分が使う電気は、自分で作る』 -エネルギーを自治する「藤野電力の取り組み」-
東日本大震災後の福島原発事故以来、私たちが当たり前のように使っていた電気がどこでどのように作られ、それがいかに危険と隣り合わせのものだったのかを思い知らされました。原発に頼らない暮らしのヒントを求めて、自立分散型エネルギーシステムの取り組みを行っている「藤野電力」を見学しました。
もともと旧藤野町(現相模原市)で、地域通貨や森の再生など地域の人たちとのつながりを大事にしたトランジションタウン活動をやっていて、震災後、地域のお祭りに自分たちで作った太陽光発電システムで100%電力供給できたことがきっかけで「藤野電力」を立ち上げたそうです。活動は、お祭りなどへの電源供給、太陽光発電システム組み立てワークショップ、地域の個人宅への発電設備の施工、そして拠点の廃校を利用した「牧郷ラボ」の電力をまかなう市民発電所の建設を進めています。
ワークショップで作る太陽光発電システムは、わずか50ワットのソーラーパネル他一式でノートパソコンが4~5時間使用可能だとか、自分が使う電気を自分で作ることが出来るなんてビックリ!今度は、ワークショップで発電システムを作りたくなりました。そして、一人ひとりが自分の暮らし方を考え、変えていけるよう情報を伝えていきたいと思います。
(渋谷美由紀)