「ケアする人をケアする」ケアラーズカフェ’モンステラ’

相模原で初めてのケアラーズカフェが相模台にあると聞き、ネット・さがみはらのメンバーと訪問しました。ケアラーズカフェ’モンステラ’です。

カフェを運営している山田由美子さんは、ご自分が家族の介護を経験し介護うつなど心身の不調に陥った経験から、家族介護者(ケアラー)に自分と同じ想いをしてほしくないと‘モンステラ’を始めたられたそうです。介護に疲れ、誰にも相談することが出来ず、孤立をしているケアラー《家族介護者》の方がちょっと一息つける場、愚痴を話せる場、必要な情報が得られる場です。山田さんのご自宅の1階がカフェスペースになっています。週2回火曜日と土曜日がケアラーカフェの日で、お茶やランチを提供しています。この日は、私たちの訪問と入れ替わりに3人の方が帰られるところでした。以前は都内や遠くから来られる方もいたそうですが、今はコロナウイルス感染症拡大の影響で歩いて来ることができる人が多いようでした。コロナ過の新しい生活様式として外にもテーブルやパラソルを置いてお茶を飲めるスペースをつくったそうです。

’モンステラ’では、市民ファンド「ゆめの芽」の助成を受けて、緊急引き継ぎシート「ケアラーのバトン」の冊子を配布しています。「ケアラーのバトン」は、ケアラーが新型コロナウイルスに感染したり、自然災害などで突然ケアが出来なくなったときに、安心してケアラー本人や要介護者・要支援者の方のことを第三者に伝えることができる手段です。このシートについては、山田さんの働きかけがきっかけで相模原市全消防署救急隊と共有されているということです。

’モンステラ’は高齢化が進んでいる地域の住宅街の中にあります。このような場所が身近な地域にあることで介護者の心身の負担が少しでも軽くなります。これから、介護者のケアはますます必要になってきますが、‘モンステラ’のような取組が地域にひろがるといいなと思いました。